駅の立ち食いそばはシジミの味がする
前回ブログを書いてからめちゃくちゃ時間が空いてしまった 理由としては特に書きたいことが見つからなかったのと、ブログを読んだらあまりにも恥ずかしくてこれ以上傷口を広げるのはまずいと思ったからだ
黒歴史というものは自分自身の最大の汚点でもあり同時にこの時代に自分は形成されたのだと確信できるたまらなく愛おしいものである
しかしこのブログは黒歴史とかそういうものですら無く純粋な"汚点"そのものになるんだろうなという予感はひしひしと感じる 私のことを知っている人に読まれる日が来ないことを祈りたい
タイトルにも書いたが、駅のホームにはよく立ち食いそばがある
私は田舎に住んでいるので最寄駅には立ち食いそばはおろか最近駅の目の前の飲み屋も閉店したほど過疎化が進んでいる
ただ、そこよりもう少し活気のある駅や、人口密集地の近くの駅にはだいたい駅構内に食べ物が売っている店があるものだ
立ち食いそば以外にも、コンビニがあったり、カフェがあったり、見たことのない名前の店が駅ホームでは寡占的に滞在している
話は少し逸れるが私は出掛けると一人で回転寿司によく行く
一人で出かけた時のひとつの楽しみとして行くとか、そういった理由は残念ながらほとんど無いが(全く、ではないのは私は寿司が好きだから)
回転寿司屋は他の食事の選択肢と比べて圧倒的に時間がかからないのだ
私が一人で出掛ける時はだいたい"何をするにも時間は足りないけど、何もしないとすると時間がありすぎる"という地獄のような空き時間を作ってしまう 自分の時間の使い方が下手なのもあるし、その日に組み込まれた予定の関係上その空き時間はどうしても生まれてしまう
その時間に食事をしようとなると、どこか店に腰を据えてゆっくり食べるのは遅刻を考えてしまうし、かといってカフェなどで軽食をとる程度で満足する空腹でもないのでいつも迷ってしまう そんな時回転寿司屋は渡りに船のような存在だ
まず一人で入りやすい
テーブル席があるお店もあるがカウンター席が絶対にある カウンターで一人で食べていると隣にも一人で食べている人がいることがあるので、実質二人で食べてるようなものなんじゃないかなと思う時もある
第二にしっかりと食事がとれる
米という主食を食べることができるので満足感もあるし、その時の空腹状態によって量を調節するのが簡単なので気楽に食べられる お腹は空いていないがこの後のことを考えると食べておいた方がいいなという時は3皿くらいで、一食として食べたいと思っている時は8皿くらい食べている
最後に提供のスピード
私が一番重要だと感じているのはここである
ファミレスや飲み屋で食べ物を頼むと10分くらい待たされることもザラにあるが、回転寿司屋ではその待っている10分の間に食事を終えられることもできる
ここで思うのがラーメンも早いし、美味しいし、一人で入りやすいのでは?という事だと思うが、私からすると味が一つのラーメンを食べるより様々な種類の一皿二貫を食べられる寿司の方が魅力を感じてしまう。
あとラーメンより安く済む事が多い 店の提示した一食分の値段をこちらが受け入れるより自分の取った皿で値段を調節できる方がありがたい(めちゃくちゃケチなので)
私にとって回転寿司屋は「早い、安い、うまい」のお手本のような存在でありこれからも通い続けるのだと思う
えんがわ、炙りサーモン、ネギトロを食べ続けるロボットだ
そんな中、ある日自分が帰宅するために乗る電車を待っている際にふと立ち食いそばの店に入った
これは最高ですね
早い、安い、うまい。 正直なところうまいの部分は回転寿司と比べたらかなり劣っているが及第点である ダシが二日酔いの朝に飲みたくなる独特な味をしているように感じる
私はうどんかそばなら絶対にそばで、ざるそばかかけそばなら圧倒的にざるそばだ 年越し蕎麦もざるそばを食べる
しかし立ち食いそばはかけそばを食べてしまう 家でざるそばばかり食べているから外で食べる時くらい食べ慣れないかけそばを食べようと無意識に思っているのか、ただ単に一番安いからなのか(めちゃくちゃケチなので)
しまいには乗りたい電車に間に合うのに一本見送ってかけそばを食べてしまう
しかしこれは本末転倒なので反省した
立ち食いそばは"不意に空いてしまった時間を埋めるもの"であって"これのために時間を作るもの"ではない、そんな気がするのだ
今日も私は一人で電車に乗り出掛けた
以前は月の半分くらい会っていたが今月は一度も会っていない友人と久々に会って、お酒でも飲もうという話だったのだ
しかし友人は持病の鼻炎と花粉で鼻が機能しなくなってしまい来れなくなってしまったそうだ
待ち合わせ予定の場所は友人は片道30分程度だが私は2時間程かかる さらに今日は早めに着いて済ませたい用事があった
なので私は待ち合わせの場所にほぼ着いた時にその連絡を聞いた
突然めちゃくちゃな空き時間ができてしまったのだ
後ろに何も待っていない完全な空白の時間
まあ友人との予定は無くなってしまったがいつかの機会に済ませようと思っていた用事の数々を今日済ます事ができて結果的には充実した時間を過ごす事ができた
時間が有り余っているので今日はゆっくりと食事をして、ゆっくりと帰宅ができるのだ
なのに私は今日も回転寿司屋に行った
昼食にえんがわ、炙りサーモン、ネギトロ、加えてあん肝ポン酢や軍艦などを食べた
時間があるのに時間が無い時の食事をしてしまった
夜になったがなんとなく帰るのがもったいなくなってしまい一人だが飲み屋に行って酒を飲み軽くつまみを食べ、とてもゆったりとした満足感のある時間を過ごした
そろそろ帰るか、と思い駅へ向かい乗り換えアプリを見ながら乗り換えで余裕が持てるよう指示された電車より一本早い電車で帰路につく
乗り換えをする駅で降りるとその駅が始発のため私が乗る予定の電車は既に停車しており、そのまま電車の出る時間まで車内で待つ事ができた
なのに足は立ち食いそば屋に向かっていた
あと7分しかないのにその7分を立ち食いそばに全振りしてしまった
食券を購入しながらこれで食べてる間に間に合わなくて電車逃したら本当に頭が悪すぎるので一生立ち食いそばは食べないようにしようと心に決めながら店内のカウンターに食券を置いた
今この文章は無事発車時間1分前にそばを食べ終わり、乗った瞬間ドアが閉まった最寄駅への電車の中で打っている
おいしかった〜